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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年5月30日

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2018年05月30日【五色台VC】特別PG「四国のみち・五色台ウォーク」

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

日中は半袖でも汗ばむくらいの初夏真っ只中の瀬戸内。山の木々も青々とした緑一色になり、気持ちのいい季節になってきましたね!

そんな季節にぴったりな四国のみちや旧遍路道を歩く五色台ウォークを開催しました。

今回の全体コースはコチラ↓

JR鬼無駅を出発し、五色台山上にある中山休憩所でお昼ごはん、

その後は四国のみち(遍路道)を通ってJR国分駅まで下りる約12㎞、高低差約350mの健脚コース。

コース中に参加者を支えてくれるのは、ザ・山男、山女な香川県勤労者山岳連盟の方々です。中には槍ヶ岳~上高地まで人を背負って下山したことがある強者も!

そんな頼もしいスタッフと一緒に注意事項や準備運動をしたら、元気よく出発!

香川県で鬼無といえば盆栽のまちとして有名で、道脇には園芸樹や盆栽になる松が植わっています。

駅からしばらくの間は舗装路が続きますが、最初の足慣らしや服の脱着を調整するにはちょうどいい。

そして、1時間ほどすると山道っぽい遍路道口へ。

初めて行く山道だと1人ではなかなか不安・・・、特に女性は。ですが、みんなと一緒なら気になりません!

ところどころでスタッフから解説があったり、参加者も気になった花や実が何なのか聞いたり、写真を撮ったりとゆっくりしたペースで進みます。スタートから2時間。少し疲れが見え始める辺りで、五色台でも採れるサヌカイトの解説があり、それを聞いた子ども達は目が覚めたかのように石を拾ってカンカン鳴らしながら、どんどんと登っていきます。男の子って石とか棒とか持つの好きですね~(笑)

中山休憩所に着いたら、やっとお昼ごはん!のんびりと休憩タ~イム。

中山休憩所は81番札所・白峯寺と82番札所・根香寺との遍路道の途中にあるため、多くのお遍路さんが立ち寄ります。最近だと外国人お遍路さんも多く、この日もイタリアから来た方が巡礼中で「ピクニック♪」と言いながら一緒にお昼休憩をして行きました。

園地内のツツジの見頃は終わりましたが、ヤマボウシの花が見頃を迎えていました。白いのは花びらではなく、総苞片(花の付け根の葉)という葉。ヤマボウシは別名:ヤマグワとも呼ばれ、8~9月頃に付ける赤い実は生でも食べられますよ。

出発前にインタープリターから国立公園についてのお話。

日本には国立公園が34ヶ所あって、そこではいろんな風景や動植物が見られること、また雄大な自然そのものを感じることができます。

瀬戸内海国立公園は、九州の雲仙と霧島とともに日本で最初に指定された国立公園の1つで11府県にもまたがる広大な自然公園。

人の暮らしと里山、海が近いせいか、意外と国立公園だと知られていないことも多いですが、人の生活圏から近いということは、思い立ったらすぐに行ける!ということ。なんて便利!山岳地域や海中は、登山やダイビング技術がないと行けない場所もありますが、瀬戸内海国立公園は比較的整備された展望地も多いので、行きやすい国立公園だと思いますよ。

さぁ、今からは国分駅に向かって下山。

【道沿いにある指導標や遍路シールが行き先の目印】

遍路道沿いには約109m毎に丁石が建てられており、五色台山上には今もなお数多く残っています。地蔵菩薩と次の札所までの丁数(距離)を刻んだ舟形の丁石は、道中のお遍路さんの安全を祈願して江戸時代後期に建てられたもの。昔のお遍路さんと同じ雰囲気を味わえるお遍路道なのです。

***ちょっと小話***

お地蔵さんと呼ばれる地蔵菩薩は閻魔大王の化身とも言われています。死者の行き先・六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)を決める裁判長・閻魔大王と六道の行き先で救済する弁護士・地蔵菩薩が同一人物であることから現世の行いを見ている地蔵菩薩が六道先で助けてくれるのでは、との考えから信仰の対象となったようです。

お地蔵さまはいつもどこかで見守りながらも、常日頃の行いを見ていますよ。ちょっと邪な考えが出たら思い出してみてください。

  【十九丁】

  その昔、お茶屋さんがあった跡地:十九丁(「じゅくちょう」と

  読みます)で私たちも休憩。

  ここは、白峯寺と根香寺、国分寺への遍路道の三叉路。

  多くのお遍路さん達で賑わったのでしょうね。

十九丁から一本松までは少しぬかるんだ所を通るので気をつけて。

【一本松の展望あずまや】

一本松から少し下ると、讃岐平野を眺められる展望あずまやが。

「あの山はなんて名前だろう?」「あの山行ったことある?」など次の登山プランを立てる方も。残念ながらここから「ヤッホー」と叫んでも返事はありませんでした(笑)

さぁ、ここからが最後の難所・へんろころがしと呼ばれる急勾配の階段です。順路は国分寺→白峯寺なので本来は登りになるのですが、今回は下っていきます。ウォーク後半の下りは足に堪えるので、ゆっくり一段一段確実に下ります。少し不安な方はストックがあると足への負担が少し減らせますよ。

※登山道が荒れてしまわないようにストックは必ず保護キャップをしましょう。また、周りの人にストックが当たらないよう注意しましょう。

【まるで異世界空間!】

石鎚神社を越えて下山口からさらに下ると、真っ白な斜面がどーん!

これは約1,000万年前の火山活動によって火山灰と溶岩のかけらが積もってできた凝灰角礫岩の斜面。実はここにお宝があるかも・・・?

岩盤をよーく観察してみると、黄色~褐色~赤く透明な小さな石を見つけることがあります。それは、ガーネットと呼ばれるもの。

すごく小さなものなので見つけたらラッキー★

※滑りやすいので注意して!

下山口から集落を抜け、80番札所国分寺を横切り、ラスト約2㎞を歩ききったらゴール!国分駅に到着しました!

参加者からは「また計画してほしい!」と嬉しい声が。

山岳連盟さん曰く、低山(里山)は晩秋~初夏くらいまでがスズメバチや蚊などの心配も少なく、気候もいいためベストシーズンだそう。

のんびり里山歩き、いい汗かいてスッキリした1日でした!

***山歩きの時は***

・長袖、長ズボン、帽子でウルシや毛虫から肌を守りましょう

・トレッキングシューズやリュックで動きやすい格好をしよう

・水分や食料、雨具などしっかり準備しよう

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