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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

隠岐管理官事務所にインターン生がやって来た!

2017年07月31日
大山隠岐国立公園

梅雨明けし、カラッとした天気が続きますね。

日差しも強く、まさに海水浴シーズンですが、熱中症にはくれぐれも気を付けたいところです。

さて、そんな夏真っ盛りの当事務所に、東京からインターン生が来てくれました!

本日(7/31)より5日間、私たちの仕事を間近で見てもらって、レンジャーの仕事を体感してもらいます。

初日となる今日は、

水落レンジャーから隠岐事務所の取組や国立公園についての説明を聞いた後、午後からさっそく巡視へ!

夏で賑わう島後を一緒にパトロールしました。

何を感じたのか、どのような視点で見ていたのか・・・

折角なので、広岡さんが感じたことを、AR日記で紹介してもらいます。

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今日は自然情報館島後の国立公園区域の案内をしていただきました。

そのなかで、巡視のお仕事や、設備の整備のお仕事について、勉強しました。

「巡視のお仕事」は、パトロールのお仕事で、現地にでかけ、どんな方がどんなふうに国立公園区域で過ごしているかを見たり、危険なところはないかチェックしたりします。

「設備の整備のお仕事」は、島後の北東にある~浄土ヶ浦(じょうどがうら)~で見学しました。危険な場所や、足場の悪い場所など、課題の状況も歩いてみて見学しました。

ここでは、ゆっくり景色を楽しめる、新しいあずまやをつくったり、崖の上の通路に、手すりを新しくつけたりする整備の工事がされていました。新しいあずまやの近くからのぞくと、海と岩と空の素晴らしい眺めで、あずまやの完成が楽しみだなと思いました。

その後、「巡視のお仕事」でのチェックポイントを教えていただきながら、

いくつかの場所を案内していただきました。

~久見崎(くみさき)~

島後の北西に位置するここからは、

細長い「ロウソク島」が見えました。

夕陽がロウソクの炎のようにみえるそうです。

(補足)

遊覧船からは、夕陽が灯ったロウソク島を

右の写真のように間近で見ることが出来ます。

綺麗に灯るかは天候次第ですが

皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか??

~ ダルマギク ~

かわいい葉っぱと頑張って咲いている花に会えました。

花の時期は10月頃のはずですが、

ずいぶんと早く花を咲かせてしまったみたいです。

~乳房杉(ちちすぎ)~

隠岐では海岸沿いが多く国立公園の区域になっていますが、ここは山の国立公園区域の中にあります。

水が流れる地下から風が地上に吹きだす風穴(ふうけつ)が、冷たく神聖な空気をつくっていました。

~塩浜(しおはま)~

島後の南にあるここでは、海水浴場のとなりに、岩畳がつづく海岸線がありました。潮溜まりにはいろいろな生き物がいたり、ごつごつした岩畳を歩くだけで楽しい場所でした。

バスなどで気軽に近くまで行けるところがあったり、途中から岩場になって、行きにくいけれど、歩くだけでちょっとした冒険気分の場所もあったり。

そこにある自然の景色や写真で伝わらない色、足の感触、空気の涼しさ、どこもそれぞれ触れて感じてみると、とても素晴らしいものでした。

たくさんの人に、それを感じてもらえるにはどうしたらいいか、現地をみたり、住んでいる皆さんのお話をお聞きしたり、いろいろなことを通して考えていくお仕事なのだとわかりました。

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隠岐の島のなかでも人気スポットだけあって、どこも人で賑わっていました。

国立公園内は優れた景勝地が見られる場所も多く、広大な自然がつくる絶景に目を奪われがちですが

広岡さんのように、足下の花や生き物、歴史や文化を感じながら歩いてみるとまた違った楽しみが増えて

より楽しい旅行になりそうですね!

明日は湯澤ARと共に、島前へ初上陸です!