ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年3月

11件の記事があります。

2017年03月31日【イベント報告】野鳥観察&自然観察 第2弾

大山隠岐国立公園 湯澤孝介

隠岐に来て一年がたちました。だいぶ太りました。

体重が一向に減らない湯澤です。こんにちは。

3/25に野鳥観察&自然散策イベントの第2弾を開催しましたので、その様子をご紹介します。

朝方怪しげな空でしたが、なんとか持ちこたえました!

集合

今回も無事開催です。

深谷さん

講師は前回に引き続き自然公園指導員の深谷さん。

さてさて

まず気になる水鳥たちはというと...

まだ冬鳥がぷかぷか。

旅立ちはまだ少し先かなあ、なんて思っているのでしょうか。

birds

わらわら

ワラワラ

顔を出してくれない...

近くの森へ目を向けてみると

アオサギ

アオサギ軍団どーん。

あぜ道を歩き始めると、春の兆しが目に入り...

春の誘い

ツクシ(スギナの胞子茎)

農作業されている方からはブーイングの生きものでしたが笑

そして

田んぼの水たまりには、1ヶ月の間に変化が。

卵塊 → おたま

         2月25日                     3月25日

なんだかあっという間に感じます。

前回と同じコースをゆっくりのんびり観てまわった今回のバードウォッチング。

参加された方からは、

「もっといろいろなところで観てみたい!」「鳥もみつけながら生きものや石について知れて面白かった!」と嬉しい感想をいただきました。

みつけた 発見

今回は20種程度観察でき、前回に比べるとやや少ないですが、

野鳥も含めて、少しずつ進んでいる季節の変化を感じられたのではないかと思います。

29年度も引き続き、自然にふれあえるイベントを企画していきますので、

またよろしくお願いします!

☆久永ARご退職☆

隠岐事務所2代目アクティブ・レンジャーの久永さんが、

2年間の任期をもちまして、新たな道に進むこととなりました。

お疲れ様でした!ありがとうございました!

隠岐RO

(写真左から:水落レンジャー、久永アクティブ、湯澤アクティブ)

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2017年03月28日【屋島】 屋島ウォークが行われました!

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

316日は何の日?

瀬戸内海国立公園ツウならご存知のはず!(知らなかったという方は覚えてくださると嬉しいです♪)

316日は、瀬戸内海国立公園が雲仙、霧島と共に1934年(昭和9年)に日本で最初に国立公園に指定された日です。

毎年この日に開催される「屋島ウォーク」は、主催者である香川県・高松市以外に香川県里山ボランティアガイド組合や元気YASHIMAを創ろう会のみなさんにご協力いただきながら実施されており、環境省高松事務所は後援という形で参加させていただいています。今回も多くの方に応募・ご参加いただきました。

歩く前に準備体操。まだ朝晩は冷えます。体がかたいとケガをしやすいので、しっかりと行いましょう。

そして、香川県みどり保全課有志「劇団・シシ」による「イノシシに出会ってしまったら!」をレクチャー。野生生物に出会った人の対応で1番怖いのは、野生生物を恐れず軽く見てしまう人。人が思っている以上に野生生物は臆病で繊細。攻撃するのも自分を守るため、また餌付けに馴れてしまい、エサをくれなかったから攻撃してしまったなど野生生物と人との関わりによってその状況が変わることを知ってもらうことが大切。

<ハンターさんから教わるイノシシ対応術は分かりやすい!>

もし、イノシシが突進してきたら体を丸くするか、登れそうな木があれば登り、イノシシが去るまで待ちましょう。

さぁ、準備を終えたら早速出発!

今年も屋島西側のふもとから古道をとおり南嶺へ、そして北嶺~長崎ノ鼻までの屋島を縦断する約16㎞のコースを歩きます。

<樹林の中、ガレた所を超え、足場を確認しながら登り・・・>

昔の人はこの道を使って生活物資を運んでいたそう。現在の私たちの生活と比べると、昔の人の生活する力には頭が下がります。

しかし、毎年、浦生(うろ)から南嶺に登る古道を歩きますが、昨年に比べて道が荒れているような気が・・・。と思っていたら、「安心して暮らしていそうな場所ですねぇ」とハンターさんが。やはり・・・。

浦生古道入口から約1時間で南嶺・桃太郎茶屋前広場に到着。

古代山城・屋嶋城(やしまのき)城門を復元した屋嶋城跡では、高松市文化財課・渡邊さんよりタブレットを用いて解説していただきました。

タブレットでは、現在と昔の屋島をAR(拡張現実・Augmented Reality)で体験できます。土・日・祝日ならタブレットの貸し出しあり、またご自分のスマートフォンにアプリをタウンロードしても体験可能です。

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/26025.html

<左:古代山城が甦った映像> <右:現在の屋島>

南嶺三角点では、香川県里山ボランティアガイド組合・顧問の林さんからお話。自然の大切さ、豆知識を笑い話交えながら熱弁していただきました。

そのままウバメガシ純林の中を歩いて北嶺へ、そしてお昼休憩を取った後は香川県みどり保全課職員より屋島の自然についてお話。ちょうどミサゴのついて話していると・・・。

まさに神がかったタイミング!もう仕込みかと思うくらい、話していた本人もビックリ(笑)

そして、北嶺屈指の展望台・遊鶴亭へ。

<ここから眺める多島海景観はオススメ!>

ひとしきり景色を眺めた後は、長崎ノ鼻へ向かって下山スタート!少し急で路面が濡れていると滑りやすいので注意しながら歩きましょう。

下山途中には、豊島石の石切場だった洞窟やその昔、瀬戸内でも捕鯨をしていたことを忍ばせる鯨大明神のほこら、前方後円墳などがあり、意外と知られていない歴史・文化に触れながら歩くことができるコースになっています。

長崎ノ鼻では海岸清掃を行いました。2週間ほど前に高松市主催によるクリーン作戦が行われたばかりでしたが、強風や波によってまた新たなゴミが打ち上がっていました。

参加者の皆さんは、「こんなものも!」「あら、こんなに古いものが?」などゴミ1つにも関心を寄せながら、改めて漂着ゴミについて考えるきっかけになったようです。

朝から屋島を縦走し、海岸清掃をした後は、地元のボランティア団体・元気YASHIMAを創ろう会のみなさんによるお接待。毎年ショウガの効いたこの飴湯が大好き。

このイベントをきっかけに、普段山を歩き慣れておらず疲れちゃったなという参加者も、ベテラン山歩きの参加者もこれからいろんな季節の屋島を歩いてもらいたいですね。サクラに新緑、紅葉、時には雪化粧する屋島、また屋島から眺める瀬戸内海だけでなく、船から眺める屋島もぜひオススメです。

※イノシシの出没が多くなっています。特に浦生古道など人の少ない道を歩く時は、鈴など音の出る物を付ける、また遭遇してしまったら落ち着いて行動するよう心がけましょう。

※市街地から近いですが、屋島登山する時は、長袖長ズボン、履き慣れたスニーカーやトレッキングシューズ、十分な水分などしっかりと準備しましょう。

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2017年03月24日【トピックス】鳥取県大山における外国人観光客について

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問ありがとうございます。

夢の貨客船DBSクルーズフェリーを利用し韓国の登山客、観光客がほぼ毎週金曜日に、鳥取県境港に朝9時代に入港し、入国手続き後、観光バスで大山寺博労座に1030分頃に到着されています。

グリーンシーズンになると多いときは、韓国から300名を超える団体で大山登山、大山寺参拝等を満喫されています。

そしてこの冬も、韓国から毎週40名~100名前後の登山客がここ大山に訪問されています。

 

そこで簡単にDBSクルーズフェリーを紹介します。

韓国の貨客船DBSクルーズフェリーは、鳥取県境港へ2009630日に初入港しました。航路は、境港→韓国・東海港→ロシア・ウラジオストク港の3カ国を結び、日本海での重要な人と物流も担っています。そして境港から韓国東海港を週1便・所要14時間と一晩で連絡し、東海港からソウル市内は高速道路を使い3時間で結んでいます。

また、境港からロシア・ウラジオストク港を週1便・2日で連絡し、ウラジオストク経由で中国吉林省、遼寧省、黒竜江省の東北三省ともつなぐ重要なルートであります。

 

韓国東海港を出港し境港に入るDBSクルーズフェリー(イースタンドリーム号)

イースタンドリーム号の船長は、140m、船幅20m、総トン数11,478トン、旅客定員約480名、運行速度は20.15knot(時速約37km

 

310日(金)午前1030分頃。大山博労座駐車場に到着した韓国人観光客105名を乗せた団体バス3台。

 

到着された韓国人登山隊ご一行様は、さっそく大山情報館でトイレを済ませたり登山装備の点検、体操等を行われました。この後、韓国人登山ガイドから参加者に大山の登山ルートなどレクチャーが行われました。

 

大山情報館1階を利用される韓国人登山客

 

韓国人登山客のペナントを撮影させていただきました。

大文字のハングル4文字は、マジュカキと書かれています。意味は「立ち向かう」と言う意味で、下段には、ヘフォ ミョサン トレッキ・ジェフンと書かれています。

日本語では、「海外名山トレッキング」でジェフンはグループ名と思われます。

ミョサン(名山)は、漢字から来ていることがうかがえます。

「韓国語おもてなし講座受講」が役に立っています。

 

午前11時頃、大山情報館からすぐそばの、大山寺参道入り口から大勢の韓国人登山隊が雪の大山登山に向かう様子です。この日、310日は総勢105名の韓国人登山隊でした。

韓国では、大山登山が大人気だそうです!

 

韓国人登山隊は大山寺橋をわたり、南光河原から大山頂上を目指して登山開始。そして1630分には大山博労座に下山予定だそうです。

下山の後は、米子市内の皆生温泉に宿泊され、翌日の予定は山陰海岸国立公園の鳥取砂丘、そして鳥取県中部の倉吉白壁土蔵群、最後の仕上げに鳥取県西部、境港市のキタローロードを観光され、境港発19時のDBSクルーズで韓国へ帰国の途につかれます。

 

大山登山出発前に大山をバックに記念撮影を頼まれました。

317日 韓国人登山客)

DBSクルーズフェリーを利用する多数の韓国人観光客には、2日間で鳥取県の二つの国立公園「大山」と「鳥取砂丘」、さらに倉吉白壁土蔵群、仕上げに境港キタローロード観光を楽しまれるグループもあれば、「大山」と「出雲大社~松江」さらに境港キタローロード観光を楽しまれるグループもあります。そして大山登山のあとに、米子市内の皆生温泉に宿泊するグループと休暇村奥大山に宿泊するグループなどもあると韓国人ガイドから教えていただきました。

 

大山には、旅慣れた個人旅行者も時々見られます。(317日)

左手の男性は、ドイツ・ノルトライン・ヴェストファーレン州デュースブルクから観光来日のサイモンさん。右手は、トルコ・イスタンブールから観光来日のバリスさん。

お二人は、お友達同士で、大阪城、姫路城のほか京都、奈良、倉敷、尾道など日本の歴史文化に興味があるとのことです。大山来訪の目的は大山寺、大神山神社を見ることだそうです。

 

大山来訪者の目的は、登山もあれば歴史文化に触れたいとかもありますが。特に外国人にとっては日本の観光名所プラス、日本の日常生活に触れたいとか日本文化を体験したいと見聞きしたりします。外国人誘客にあってはどうもこの辺りがキーワードなのかな?と考えたりすることもあります。

 

地域に住む私たちが地域を知りそれぞれの得意分野で大山にある宝物を(見所・体験所他)を掘り起こし、大山の動植物、歴史や文化をアピールし多く国内外の観光客にその魅力を伝えていければこれ幸いと感じます。

 

今後、平成29年度以降の大山地区は、国立公園満喫プロジェクトで大山情報館などの環境省の施設も再整備が計画されています。

さらに大山地区利用者への満足度向上に努めていければと感じています。

 

最後までご覧くださり誠にありがとうございます。

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2017年03月16日✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑦ 春よ来い♪

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

春は足下からやってくる土佐清水からこんにちは!

今日は久々のヤブツバキシリーズ、近況報告を兼ねて、

事務所の周りで感じられる「春」をお届けします。

春といえばうららかな陽気に鳥がさえずり、

あちこちで花が開いて、香りが漂うすてきな季節。

事務所の前では、こんな花が彩りを添えてくれています。

【ホトケノザ】

由来は、葉っぱの形が仏様(仏像)を置く台座に似ていることから。

実は、春の七草の「ホトケノザ」はこれではなくて、

「タビラコ」という黄色い花のつく草だそうです。

そのタビラコの仲間もいました!

【オニタビラコ】

小さなタンポポが先に集まったような黄色い花が咲きます。

そのうち綿毛がつくのがオニタビラコ、

七草のタビラコには綿毛がつきません。

 

【セイヨウタンポポ】

外来種のセイヨウタンポポの見分け方は総苞(花の付け根の部分)。

反り返るのがセイヨウタンポポです。

何度も草引きしたの蘇る、不死身の雑草です。

【ムラサキカタバミ】

クローバー(シロツメクサ)にそっくりの葉っぱを持つカタバミ。

花は全く違う形ですが、葉っぱだけ見ると、

やった~4つ葉のクローバー・・・と思いきやカタバミだった!

なんてこともあるかもしれませんね。

駐車場に植樹されているこの植物も!

【シデコブシ】

2月中旬からネコヤナギのように毛が生えた芽が膨らみ、

中から白や薄ピンクの花が現れ始めました。

お次は気になるツバキたち。

春の息吹を感じてか、徐々に芽吹き始めています!

  

トベラ(発芽率80%超えの健康優良児!)      ハマヒサカキ(小さいですがちらほらと)

  

シャリンバイ(春を一番感じているようです)    ツバキ(こちらも春になるにつれ芽が出てきました)

そして一番遅れて仲間入りしたマサキも・・

出ましたーーーー!!(1本だけですが)

12/20に種を播いて以降、うんともすんとも言わなかったのですが、

これで勢揃いした足摺の植物たち。

一時はもうダメなんじゃないかと危ぶまれましたが、「春」は偉大ですね~。

来年度は、地元小学校や中学校も参戦する

「ヤブツバキ再生プロジェクト」!

逐一ご報告していきますので、お楽しみに~!

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2017年03月14日【イベント報告】大岐にオオキンマンがやってくる!?

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

いよいよ春到来を感じている土佐清水からこんにちは!

さて、今回は2月末に行われた、

大岐の浜のゴミ拾いをしながらゴミアートを作るイベント、

「大岐にオオキンマンがやってくる!?」の様子をお届けします。

講師は黒潮町にあるNPO砂浜美術館の松下卓也さんと、大迫綾美さんです!

当日はゴミ拾い日和の晴れ!

最初に、海から流れてくるもの(=漂着物)について考えてみました。

漂着物は大きく分けて2種類。

ひとつは植物のタネや生き物のかけらなど、自然に帰るもの。

 

         ごばんのあし           はりせんぼん

もうひとつは、人が出してしまった「ゴミ」。

ライターやビニール袋など、自然に還らないものです。

こういったゴミを、生き物が間違えてたべてしまうと命を落とすこともあるので、

海の生き物のためにも、気持ちよく海で遊ぶためにも、

ゴミを出さないこと、見つけたら拾うことが大事です。

お話を聞いて俄然やる気が出て、待ちきれない様子の参加者。

「早くゴミ拾いしよう!」という声が上がり、満を持してゴミ拾いスタート!

 

宝物のように、ゴミを抱きかかえていたり・・・    ただひたすら走り回ったり・・・

 

1時間ちかく拾い続けて、大量の漂着ゴミをゲットしました。

このうちゴミアートに使いたいものだけを厳選して、後はゴミとしてまとめます。

パーツの汚れを落としたら、いよいよゴミアート「オオキンマン」づくり!

 

親子で、独力で、思い思いのオオキンマンを作り上げ・・

名前をつけて完成!

全部で16作品もできあがりました。

それぞれについて発表してもらいましたが、

名前や設定に子供らしい自由さがあって笑わせてもらいました。

(ちなみに一つ残らずおうちに持ち帰られました)

ゴミが気になっていた、という人もいる中での今回のイベント。

みんなで目的を持ってゴミ拾いをするのがこんなに楽しいと思わなかったという声や、

浜の掃除も兼ねつつ、ゴミを使って遊べるのがいい、という声をいただきました。

楽しくゴミ拾いをすることで、

幅広い年齢層に参加してもらいやすく、

また、今後継続しやすいイベントになりそうな手応えを感じました。

これからも、楽しく自然にふれ、

自然について考える時間をもてるようなイベントを行っていきますので、

お近くにお住まいの方はアンテナを張っていてくださいね~!

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2017年03月13日【鳴門】自然観察会と苗木植樹

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

卒業間近の3月上旬、毎年この季節に鳴門にやってくるのは鳴門市立桑島小学校6年生。

桑島小学校では、3年生の秋に鳴門山でウバメガシのドングリを拾い、それを立派な苗木になるよう3年間大事に育て、そして卒業前に苗木を植樹しに再び鳴門山に戻ってくる行事が行われています。

今年で21回目を迎える伝統行事。

さぁ、みんなが育てた苗木は大きく育ったかな。

3年前と比べて、自然観察への興味はどんなふうに変化したのでしょうか。

<12年前に植樹したウバメガシも順調に育っています>

まずは講師の木下さん(徳島県植物研究会会長)から苗木の植え方などを教わりました。少し肌寒い中でしたが、みんな集中して聞いていました。自分が育てた大切な苗木、しっかりと植えたいですもんね。

そして、いよいよ苗木を鳴門山に戻す時です。

主催者である自然公園財団鳴門支部のスタッフが予め用意してくれた腐葉土とスコップ、軍手を手に、木下さんから教わったとおりに植えていきます。

今回の6年生が育てた苗木は、例年よりも大きくて、前年に植えたものよりも成長していたものも!

根もしっかり張って、なかなかポットから出せない子もいたほどでした。

それだけ大事に育ててくれたってことですね。

もう1人の講師・市原さん(徳島県自然観察指導員)が見つけてきた昆虫が気になって、植樹中にソワソワし出す子も。6年生になると、なぜか急に昆虫が触れなくなったり、嫌いになったりする子が多く見られるのですが、今年の6年生は違います!

みんなが水やりする中、「絶対何かいる!石を取り出したい!」と夢中になって地面を掘り出す子も。(笑)

木下さんが捕まえたのはミミズやヤスデ、ダンゴムシなど主に地中で暮らす生き物。

バッタやチョウのような派手さはないですが、死んだ生き物や落ち葉を食べて分解し、栄養豊かな土をつくる大切な役割を担っている縁の下の力持ち的存在だということを教わりました。

「2本足の生き物は?」「じゃあ、ダンゴムシの足は?」など生き物の足の数クイズを出題。

これ、3年生に出した時は珍回答続出でしたが、さすがは6年生。覚えている子もいれば、図鑑や昆虫観察が好きな子はどんどん答えが出てきました。

植物の先生・木下さんからは、鳴門山で見られる植物図鑑を使った解説を。

海岸性植物の特徴や名の由来、匂いや形など五感を使って知る方法など教えてもらいました。

<雄松と雌松をさわって、違いを比べてみよう>

他の生き物は自身で栄養を作れないため、植物から栄養をいただいていること。

そして植物は理科で習ったように二酸化炭素を吸収して酸素を提供するだけでなく、他の生き物への栄養分も作っていること、いろんな生き物、植物が多様に存在し、支え合うことでその恩恵を受けて人が生活できていることなど学びました。

閉会前の質問コーナーでは、積極的に手が挙がります。

それだけ観察会で知ったことや見て聞いたことに興味を持ってくれたことですね。講師の顔も自然とほころびます。

松枯れや台風などの影響により青々とした松の景観が減少し、ウバメガシなど照葉樹を主体とした植生に変化してきている鳴門山。

地元小学生の手によって瀬戸内海国立公園の景観が守られている大切な植生回復活動です。

これからどんどん大人になっていく子供たちですが、この活動が記憶に残り、また自分の子供たちにも伝えられたらいいですね。

<お互いに大きく成長しようね~>

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2017年03月08日【イベント報告】野鳥観察&自然散策

大山隠岐国立公園 湯澤孝介

花粉症アクティブ・レンジャーの湯澤です。こんにちは。

2月25日(土)、隠岐の島町(島後)西田の西郷湾周辺で行った野鳥観察&自然散策イベントについてご紹介します。

会場はこちら

開催場所

あいにく朝は雨まじりのどんよりとした天気...

これは中止かな、なんて思っていると

雲の切れ目からどんどん光が差し込みはじめ

はじまり

見事に晴れました!

さあさあいざ野鳥観察。

深谷さん

講師は自然公園指導員の深谷さんです。

野鳥の生態や豆知識など、幅広く解説していただきました。

さて、

会場である西田地区は、西郷湾の西端にあり内湾の中でもおだやかな場所となっています。

このあたりです。

よく見られる渡り鳥では、

キンクロハジロ スズガモ

キンクロハジロ         スズガモ

ホシハジロ カンムリカイツブリ

ホシハジロ(手前はカルガモ)  カンムリカイツブリ

などなど

スコープや双眼鏡を使いながら、観察しやすい水鳥や、周辺に飛んできた野鳥を見つけては、

思い思いに鳥にまつわる話が飛び交っていました。

参加された方々が普段見ている鳥の話をしたり聞いたり、自然と情報の交換が始まっています。

観察中

しばらくすると、

カワセミ!

の一声に全員がどこだどこだと一斉にポージング。

カワセミ

残念ながら写真は撮れませんでした。

湾から少し歩き、田の中を歩いていると、

参加していた小学生から

カエルの卵!

発見 卵塊

どうやらこれはアカガエルの仲間の卵塊のようです。

1~3月頃、草地や森の中から水田などの湿地へ移動し、

水中に卵を産み付け、そこから休眠(春眠)に入ります。

これもまた季節を感じさせますね~。

海岸沿いに帰ってきまして、

パズル1 2

カモパズルで観た鳥を振り返ってみたり。

ゆっくり進行した野鳥観察&自然散策でしたが、

その間観察できた鳥はなんと30種類以上!

これを機に、野鳥に興味を持っていただければ企画者冥利につきます。

参加されたみなさま、お疲れ様でした!

次回は3月25日です!

開催チラシ.pdf

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2017年03月06日【体験教室】 蔓を編んで小物をつくろう!

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

まだまだ寒さが残る2月下旬に実施した五色台体験教室は、ビジターセンター(以下VC)周辺に生える蔓(ツル)を使って小物を編むもの。

この小物づくり、形を「コレ!」と決めていないので参加者独自の形にして作ることができるのが一番の魅力ポイント!

今回の講師は、かがわ自然観察会の蔓編み名人・久保さん。

まずは、講師に切り方や選ぶポイントなど教わりながらVC周辺で蔓を採集しましょう。

「こんなカゴを・・・」なんて想像しながら、太さなどいろいろ考えながら夢中に採集。

林の中などには、トゲのある草木やツタウルシ、ハゼノキなどかぶれやすい樹木もあるかもしれません。蔓などを採集する時は、長袖・長ズボン・軍手を着用しましょう。衣服については、トゲや草木が引っかかりにくい素材がオススメですよ。

また山や林の土地には持ち主がおり、誰でも勝手に入って採集してもいいとは限りませんので、必ず採集してもいい場所なのか確認しましょう。もしかすると持ち主が採集して何かに使うはずだった、大切にしている何かがあるかもしれませんので。

VCに戻ったら、編み方講座!

まず、採集した蔓は自分や他の人の足に絡まないよう、また取りやすいように右下写真のように丸く束ねておきましょう。

今回は採集時間が短いため、不足分は講師が予め用意してくれました。ありがとうございました!

そして、基本的な蔓カゴの編み方はコチラ↓

まずは少し太めの蔓7本を選び、図のように縦4本、横3本に並べます。縦の内1本は少し短めになりますよ~。

蔓の長さは作るカゴの大きさにもよりますが、1.5mくらいあれば十分ですかね。この7本(図中:茶色)をベースに蔓(図中:緑)を図のように巻いてから、7本を交互に重ねながら編んでいきます。建物に例えるなら7本の蔓が柱の役割、その周りを囲む壁が図中にある緑の蔓です。

                          最初のうちはこんなふうに・・・

みんな最初の編み始めに苦戦しながらも、講師にヘルプを求めたり、参加者同士で教え合ったりと和気あいあいの中、作業は進んでいきます。

おっ!なんだか形ができてきた?

カゴの形はベース7本を立てらせる加減によって広口のカゴ、一輪挿しのような細いタイプなど自由自在。

最後にはみ出した7本の蔓の端部をくるっと折り返して、木の棒など使って横編み部分に入れ込んで仕舞いをつけましょう。これもいろんなバリエーションありです。

そして、いよいよ・・・

完成です!ご夫婦それぞれで違うタイプのカゴができあがりました。右のカゴも編み模様に変化を付けて、自分だけの物ができあがりました。

参加者の中には1つできあがって、まだ時間に余裕のある方はこんなものも!

ご夫婦仲良く協力しながら・・・

参加者だけでなく、スタッフからも「おおっ!」と絶賛の声が。

名人やスタッフも参加者が作る物を見て、「次作る時の参考にしよう」とディテールアイデアをいただきました。

難しいのは最初の配置なので、これさえ覚えておけば、あとは工夫次第でいろんなバリエーションの物を作ることができます。私はカゴと持ち手のつなぎ目に松ぼっくりやフウなど気に入った木の実などを飾っています。簡単に接着したいならホットボンドでもいいですが、細めの強い蔓で巻き付けると接合部が目立たずよいですよ~。

蔓も茶色だけでなく、違う種類の蔓など使っていろいろアレンジしてみましょう♪

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2017年03月06日さようならコハクチョウ/米子水鳥公園自然観察会

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問ありがとうございます。

 

2017年3月4日に鳥取県米子水鳥公園主催のさようならコハクチョウ自然観察会に参加しました。毎年楽しみな観察会です!

春が近くなると米子水鳥公園をねぐらにしている、コハクチョウたちがこれから約1カ月間で片道約5,000キロ離れた、ロシアの北極海沿岸の繁殖地に北帰行します。北帰行のルートは、米子水鳥公園から日本海を越えて、ロシアのウラジオストクからウスリー川を北上しハバロフスクからさらにアムール川を北上してボゴロドスコエー、さらにオホーツク海を越えて、北極海沿岸の繁殖地に到着すると言われています。

米子水鳥公園の建物。

この建物の中から水鳥公園の野鳥を観察できます。

 

米子水鳥公園から美しい大山の姿を望めます。

 

米子水鳥公園建物内の様子。

 

米子水鳥公園のある中海は国指定鳥獣保護区として保護され、2005年には国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されています。そして野鳥にとって大切なねぐらです。

私が子どもの頃(1960年代)は、毎晩のように食卓に中海でとれた赤貝(サルボウガイ)の醤油煮付けが登場していました。さすがに食卓に頻繁に赤貝がでると、またかやと、親の心を知らずに感じていました。また時を同じくして中海ではハゼ(米子ではゴズと呼びます)が沢山泳いでいて、小学校では全校をあげてゴズ釣り大会が開催されていました。また時々、子ども時代にゴズ釣りに行っては晩ご飯のおかずとして家に持って帰っていました。

 

仲良く就寝中のつがいのコハクチョウ。

 

コハクチョウは幼鳥のときは、全体が灰白色で成長になると白鳥らしく真っ白になり、「くちばし」の白い部分も消えて、黄色くなります。写真で首が灰白色のが幼鳥です。

 

写真ではわかりませんが、一番上のコハクチョウが首をたてに振り始めました。

この合図は、飛び立ちの準備を家族や仲間たちに知らせるものだそうです。

 

風の様子をうかがいながら風下に向かうコハクチョウたち。

この後、風上に向かって飛び立ちます。

 

風下から風上に向かい助走し飛び立つコハクチョウの様子です。
コハクチョウの体重は5kg~8kgと重いですが飛び立つ瞬間はジェット機のように感動的です!

 

飛び立つコハクチョウたち。

コハクチョウの体長は120cm、翼を広げると190cmにもなると言われています。

 

大きな翼を使い北へ向かうコハクチョウたち

次の冬に再びここ水鳥公園に戻ってきます。

 

観察桟橋からコハクチョウを見送る人たち。(早朝)

 

観察桟橋からコハクチョウを見送ろうと県内外から人が集まってきます。

そして時間が経つにつれて少しづつ人が多くなってきます。

私自身も、ここ6年間くらいコハクチョウを見送っていますが毎年飛び立つ姿を見ては感動が走ります。

無事、コハクチョウが繁殖地への旅をできることを願っています。

 

コハクチョウは、ロシアの北極海沿岸で繁殖したあとに、10月頃にえさを求めて日本に飛来します。北は北海道から飛来地がありますが、南限は米子水鳥公園のすぐ隣にある島根県と言われています。

毎年この時期、春の訪れとともに別れがあり、そして別れがあるからこそ新しい出会いもあると感じています。

 

シベリアのツンドラ地帯で育った幼鳥が、ここ米子水鳥公園に訪れることを楽しみにしています。

最後までご覧くださり大変ありがとうございました。

 

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2017年03月02日【三崎小学校環境学習(特別編)】こどもガイド~本番~

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

土佐清水はうららかな春の陽気が強くなっています。

早咲きの河津桜は、今が盛りとばかりに咲き誇っています。

いよいよ桜の季節がやってきましたね。

さて、三崎小学校の6年生にとって、

4年生から続けてきた環境学習の総まとめ「こどもガイド」。

今回は、いよいよ本番の様子です。

(この記事は、前回の続きになっています。)

むかえた2/23の本番。

実は、前日深夜は、台風のような豪雨でした。

危ぶまれた天気ももちなおし、うっすら晴れ間の見えるガイド日和です。

5限目の始まる13:35ちょうどにスタートします。

今回は、地域の人を対象にしたガイド体験にしたいと考えていたので、

学校通信と防災放送を使って呼びかけました。

その結果、親御さんをはじめ約20名ほどの方々にお越しいただきました!

挨拶をしたあと、

「これから500m歩きますよ。」「トイレは大丈夫ですか?」

という諸注意から始まり、さっそく出発!

 

シュノーケリング授業でみた大長老のコブハマサンゴの大きさを紐で表現したり、

グラスボートでみた海域公園のようすを写真で見てもらいます。

 

環境学習で学んだ海、山、川のことはもちろんのこと、

土佐清水市が力を入れているジオのお話も盛り込み、

実際に触って砂岩のもろさや、タフォニ(穴)の音響を楽しんでもらいました。

「弘法大師見残展望跡」では、

すばらしい奇岩を弘法大師が「見残し」たことから

「ミノコシ」という地名がついたという説もあるけれど、

江戸時代の絵師・河田小竜が名付けたという説が有力!

というマニアックなお話もありました。

いよいよ海底館が見えてきました。

  

海底館前では、重さ520tの海底館が神戸で作られ船で運ばれたというトリビアも披露。

残念ながら、前日深夜の豪雨と強風により、

当日の海底館の透視度はほぼ0。

 

海中展望用の窓ガラスが4.5cmのガラス2枚を重ねた頑丈なものであること、

それをふさぐ天板まであり、厳重に浸水対策されていることを伝えます。

  

外に出てから、川の授業で使ったペットボトルのしかけの作り方、

三崎側でとれる生きもののエビ類をどうやって見分けるか、など

実物やイラストでわかりやすく説明します。

帰り道は、それぞれお客さんとお話ししました。

親御さんやおじいちゃんおばあちゃんが来てくれているので、

ちょっとした参観日状態でした。

スタート地点に戻って、

環境学習を通じて再確認した地元の豊かな自然のこと、

でも、それを人に伝えるというのは難しかった、という素直な感想を発表。

最後に、来て下さったみなさんにお礼しました。

そのあと、反省会も行いました。

知っている人ばかりとはいえ、少しの緊張と照れがでてしまったり、

声が小さかったり、早口になってしまったり、

それぞれ自分の課題が分かっていたようです。

ただ、ケガなく無事に終わったことは立派!

4年生から3年間続けてきた環境学習。

総まとめの「子どもガイド」では、準備・練習時間も限られている中で、

みんなが努力し、成長していく姿を目の当たりにし、

子どもたちのポテンシャルの高さを実感しました。

これから進学し、大人になっていく中で、

この環境学習やガイドを通じて学んだことや経験を思い出して、

地元に誇りを持てたり、友達を呼んだりできれば御の字です。

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