ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年12月06日【お知らせ】国立公園展がやってくる!

大山隠岐国立公園 大利茜

中国四国地方を巡回している「アクティブレンジャー国立公園展」の特別展を、

大山公民館にて開催いたします!

 

大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園。

それぞれの国立公園でアクティブレンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、

自然とふれあう人々や保全活動に取り組む人々の姿などを紹介します。

ぜひお立ち寄りください。

 

 写真展

 <大山情報館で開催した国立公園展の様子>

 

『中国四国の国立公園展-アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動-』

会場 大山公民館 (鳥取県西伯郡大山町末長269-1)

期間 2017/1/7(土)~1/29(日)(※祝日休館)

時間 8:30~22:00(月曜は午後5時まで) 

問合せ 米子自然環境事務所 0859-34-9331

開催案内.doc

中国四国の国立公園展チラシ.pdf

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2016年12月01日【体験教室】 サザンカの花びら染め

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

11月も後半にさしかかる紅葉真っ盛りの中、五色台では「サザンカの花びら染め」の体験教室を実施しました。今年で3回目を迎える人気教室です。

普段使っている衣料品や雑貨のほとんどは合成染料と呼ばれるもので染められています。これは手芸店などでも手に入り、洋服や雑貨のリメイクに使えるお手軽アイテム。

今回の花びら染めは、植物などから色素を抽出した天然染料を使って染めるため、天然由来でやさしく、自然本来の風合いや色を楽しむ染め物体験です。


講師は草木染めでおなじみ、あそ美工房から角田眞理子さん。

今回も染めるための白布として、シルクとガーゼ素材のバンダナやショール数種を用意していただきました。

アイスブレイクでサザンカの豆知識を学んだ後は、講師から染める布への模様付けレクチャー。


模様付けに使う道具は、ビー玉、ビーズ、おはじき、割り箸、輪ゴム、洗濯はさみ。

「こんな模様をつけてみたい!」と計算してやろうとしても染料の入り具合などで少し想像と違った模様になることも。それが機械や合成染料を使わない染め物の魅力なのですが、みなさんなかなか想像がつきません。

それでも「こうなるかなぁ」「ここにポイント入れてみよう」など思い思いに模様付け。



模様ができるということは、その部分に染料が染み込んでいないということ。なので、タコ糸をゆるく巻いたり、縛りがゆるいとあまりキレイな模様が出ないことがあるので、しっかりとくくりましょう。

1つできると、「もう1枚、染めてみたいなぁ」なんて気持ちも。そんな時は本能のままに作ってみるべし。

できる時にチャレンジすることが大切なんです。

(「染料が足りないから限界、できません(泣)」という時もありますが。)


←割り箸ぐるぐる?

これが一体どんな模様になるのやら・・・?


模様付けができたら、染料が布にまんべんなく染まるように水に浸しておきます。乾いた部分が残ると、水を含んだ部分に比べ色素が入るのが遅くなりムラができてしまいます。


いよいよ染料づくり。

サザンカの花びらは、一昨年から五色台ビジターセンターや休暇村周辺で採集し、冷凍保存しておいたもの。

フリージアとマリーゴールドは講師が用意してくださいました。見た目色の違う2種ですが、実際に染めるとその時々で色の具合が変わるのだそう。

ネットに入れた花びらをボウルに入れ、その上から湯と酢を加えたら、花びらを揉み込んでいきます。


<左:フリージアとマリーゴールドのミックス>      <右:50℃の湯:酢=1~2:1 計量せずだいたいでOK>


サザンカを揉み込んでいくと、どんどん泡が出てきます!

この泡が多いほど布に色が浸透する力があるということなのだそう。これを聞くと、がぜんやる気が出ます。



フリージアとマリーゴールドは泡が立たなくてOKなのだそう。

泡が出る植物と出ない植物があるのも何だか不思議ですね~。


色が出たら、花びらを取り出してザルでこします。染料が少し冷たくなっていたら40℃まで温めたらできあがり。

布を水から引き揚げ、軽く絞ってからみんなで一斉に漬けます。

同じボウルで染める人でもガーゼ素材は3秒くらい後で。

というのも、シルクよりもガーゼの方が水を吸い込みやすいので色素もその分先に取ってしまうのです。

この間もできるだけ40℃を保つと染まりがいいそうですよ。


<どんどん染まってきた~♪>

色が染み込むようにやさしく揉み込みながら待つこと約20分。

ドキドキしながら染料から布を引き揚げて、模様付けしたビーズなどを外していきます。

軽く水洗いして干したら完成★



↑フリージア&マリーゴールド(素材:シルクストール)

←サザンカ(素材:シルクストール)

仕上がりはこのような色ですが、皮革製品と同じように時間が経つと少しずつ色合いが変化していきます。そうなると、自分だけの作品ができあがり、より愛着がわいてきますね。材料集めは少し大変、だけど意外と簡単にできる自然の染め物は、劇薬を使わないので安心して自宅でもできますよ。寒い冬のオススメものづくりです。


<みんな一緒に作品のお披露目★>


■草木染めをした衣類のお洗濯方法■

 おしゃれ着洗い用洗剤もしくは手洗いで。最近の洗濯洗剤は漂白剤は入っているのでNG。

■染める布は何でもいいの?■

 草木染めの染料は、白布にタンパク質が入っていないと色素が浸透しないのだそう。

 シルクなど動物性繊維は購入したままでOKですが、麻やコットンなど植物性繊維はタンパク質を

 含ませる下処理が必要です。

 1:1の豆乳と水に20~30分ほど浸した後、脱水機で30秒脱水。(均等に脱水できます)

 シワを伸ばして天日干ししたら下処理のできあがり。

 シワが伸びていなかったり、脱水が甘いとムラ染めの原因になります。

 また、アクリルやレーヨンなど合成繊維はあまり染まらないようです。

他にも草木染めを調べるとネットなどに掲載されていますので、いろんなチャレンジをしてみてください。

草木染めは何度も染められて、何度も違う色、風合いに出会うので驚きの連続です。

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2016年11月25日✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑤ め?ね?

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

日中はぽかぽか過ごしやすく、でも朝晩は冷え込みがきびしく暖房が欠かせなくなってきました。

一気に秋から冬に変わり始めた土佐清水からこんにちは!


ヤブツバキに動きあり!ということでヤブツバキシリーズ第5弾です。


時をさかのぼって11月17日、トベラの実が熟したということで、トベラの種子採取に行ってきました。

緑の実が裂けて、赤い種がお目見えしています!まさしく穫り頃。ひたすら集めていきます。


集めた実は、種だけ取り出しクリーニング。

トベラの種はネバネバした粘液に包まれている上に、このネバネバ、油分が多くてなかなかとれないんです。

ただ、このネバネバが、種子の発芽を抑えるということで、クリーニングしてやります。

水で洗って、新聞紙でこすって、最後にペーパーで仕上げ。

すると、赤い小粒の実はまるで宝石サンゴのように輝きます。

ちなみにこの実、赤くて美味しそうに見えますが、全然栄養価がないんだとか。


これをプランターに植え、事務所前がプランターに占拠されたところで、

そういえばツバキがうんともすんとも言わないな?と気になり、少し掘り起こしてみると!

じゃじゃーん!

「ね(根)」なのか「め(芽)」なのか分かりませんが、ニョロッと伸びております!

他にも幾つか同じようなものが有りましたが、まだまだ芽を出すにははやいようです。


もしかしたら今回植えたトベラが先に芽を出すかも・・・!?

今後も気になるヤブツバキの動きに乞うご期待です!



おまけ~うっかり小咄~

メイちゃんさながら、芽吹きを心待ちにしてプランターをのぞき込む毎日。

そんなある日、ついに小さな小さな緑の葉っぱが!よくみるとあっちにも!こっちにも!

慌てて大きさ比較のための1円玉を引っ張り出して、パシャリ。

やったー!小さいけど、ついにヤブツバキが芽を出したぞー!!

山下R「いやそれ雑草やん」



これまでのヤブツバキ↓

✿シリーズ1 はじめの一歩 

✿シリーズ2 メダケの活路

✿シリーズ3 みどりの手

✿シリーズ4 メダケで一本釣り!

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2016年11月22日【紅葉情報】 寒霞渓の秋2016

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

11月中旬にもなると紅葉もいよいよピーク!

「しまった!まだ紅葉見に行っていないよ~」とお嘆きの方もまだ見頃を迎えている場所はあります!

今回は香川県内屈指の紅葉の名所として多くの観光客が訪れる寒霞渓のご紹介です。


寒霞渓は小豆島の中央部に位置する標高約300800mの山々と渓谷で日本三大渓谷美のひとつに数えられています。(あとの2つは耶馬溪(大分県)、妙義山(群馬県))

渓谷には長年の風雨などで浸食された奇岩絶壁がそびえ立ち、その間を彩る春のサクラ、夏の青々とした森も美しいですが、何と言っても秋の紅葉は外せません。

さぁ、今年の紅葉の色付きはどんな感じでしょうか~?

山頂からスタートし、まずは裏神懸歩道へ!

常緑樹のヒサカキやシロダモに囲まれた林と少しガレた道(イノシシの仕業・・・)を抜けると・・・


<松茸岩付近の歩道とダンコウバイの色付き>


<石門洞・本堂はなんと岩の中!>



石門洞本堂を参拝すると、窓からはこんな景色が!

周辺では県内でも限られた場所でしか生育していないミセバヤ(香川県RDB/CR+EN・環境省RDB/EN)※がピンクの小さな花を咲かせていました。


<石門洞から紅雲亭へ>

常緑樹の中でも上を見上げれば紅黄葉に染まるさまざまなモミジが。



<↑猪谷池から見上げる寒霞渓>

<表神懸歩道→>

表神懸歩道は裏神懸歩道と違い、コンクリート舗装され、勾配も緩いので普段あまり山歩きをしない方でも大丈夫。ただ、サンダルやヒールなど滑りやすい靴は避けましょう。

歩道の中から眺める十二景は、今の時期限定の紅葉に囲まれた奇岩。十二景の奇岩以外にもトラップ的な奇岩(間違えやすい奇岩)もありますが、それはそれで「何に見えるかな?」大喜利で楽しんでみては?


<(左)歩いた所を四方指から望むと・・・>        <(右)紅くなりつつあるイワヒバ>

まだまだお見せしたい展望地からの風景はありますが、それは行ってみてからのお楽しみということで。


寒霞渓はいろんな方向から眺めを楽しめること、そのアクセス方法も自分の体力や時間によってアレンジできるのが押しポイント。

山頂付近の展望地から眺めるのもよし、星ヶ城山~麓にかけて巡る遊歩道を歩きながら眺めるのもよし、ドライブしながら、自転車で走りながら紅葉や空気感を楽しむもよし、またロープウェーから絶景を眺めるのもこれまたよしです。

そして、遠くから近くからどちらも眺めのよい景色だけでなく、その一部分として色を添える小さな植物にも大注目してほしい寒霞渓にぜひお越し下さい!


<歩きコースタイム>

山頂駐車場~(40分・1.5㎞)~石門洞~(301.2㎞)~紅雲亭ロープウェイ駅~(60分・2㎞)~四望頂~(鷹取展望地経由で30分・0.6㎞)~山頂駐車場

歩行3時間+ゆっくり眺める&休憩時間含め3.5時間~4時間くらいあれば十分。

朝露や雨天後は歩道が滑りやすくなっているので、履き慣れたスニーカーなどしっかりした足下装備をご用意くださいね。

<ご注意>

野生のサルが車道や展望地などにわらわらと現れることがあります。

エサをあげたり、車や各施設の扉やゲートを開けっ放しにしないようにしましょう。

野生生物へのやさしい気持ちは持ちつつ、人との距離感は守りましょう。


※RDB:絶滅のおそれのある野生生物レッドデータブック  

CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類  EN:絶滅危惧ⅠB類

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